食事コントロールによるダイエットが上手くいかない人・体重や体脂肪率が全然減っている感じがしない人
「朝はスムージーで生野菜や果物から酵素を摂って、お昼は糖質カットを意識したブランパンや糖質カット麺、夜はササミとブロッコリーサラダ」
こんな風にダイエットを意識した食事をしているのに、体重も見た目も変わらない・・・何が間違っているの?
そんな質問や相談をよく聞きますのでこういった疑問についてお答えしていきます。
【この記事の内容】
1.ダイエット食にストイックに取り組んでいるのに
「痩せる」という結果に繋がらない理由
2.あなたの現状に合ったダイエット食とは
15年以上前からダイエットや健康、ボディメイクに関する指導に携わってきていますが
本当にストイックに食事制限を頑張っているのに、全然結果に結び付かない人って結構いるんです・・・。
某大手スポーツクラブでダイエットインストラクターをしていたころは
カロリーは勿論、調理に使う油や調味料の量もきっかり決められたメニューを提供しても全然体重が減らない
というケースもあり、指導をしながら様々な仮定を実践に移したことでだんだんと「結果にむずびつかない理由」が分かってきました。
この結果に結び付かない理由がはっきりさせることができ対処し始めると
みるみる体が変わり1か月で2㎏も減らせなかった人が1か月で4㎏落とせたり
お腹周りの肉や下半身の肉が落ちてワンサイズ下のボトムスがはけるようになったり♡
今回は「食事制限を頑張っているのに効果が感じられない人が効果を出すために必要なこと」です。
理論だけでなく実際ダイエット指導してきた上で実感したことも書いていきますね(*’ω’*)
ダイエット食にストイックに取り組んでいるのに「痩せる」という結果に繋がらない理由
食べる量やカロリーを抑えている?抑え過ぎてませんか
ダイエット=食事量を減らす
まあ、間違ってはいない概念です。だって摂取カロリーが消費カロリーを上回ると脂肪として蓄えられ体重が増えるんですから。
しかし「食べる量を減らしたのに痩せない」という人もたくさんいます。
「摂取カロリーを減らしたんだから、消費カロリーとの差は広がってその分痩せるはずなのに・・・。」
と考えているかもしれません。
しかし実際は
摂取カロリーを減らしたら消費カロリーも減っているんです。
ここで基礎代謝の内訳を書くと
骨格筋22%、脳20%、肝臓21%、腎臓8%、心臓9%、脂肪組織4%、その他16%
基礎代謝を底上げするために筋肉をつけましょう!と言っている筋肉での代謝は全体の約20%。
他の代謝は内臓器系で占められているんですね。
内臓器の役割は 消化・吸収・代謝 です。
消化吸収すべき食べ物が入ってこなかったら、消化吸収の仕事量は減ります。
つまりはそこで基礎代謝の中の内臓系代謝の消費カロリーは減るんです。
食べる量が減れば、消費カロリーも必然的に減っていることも知ってください。
食べてないのに痩せないは、食べてないから消費カロリーが減っているということです。
食事制限で食べる量が極端に減っているのならその分内臓消費カロリーも減り、基礎代謝が下がっています。
特にもともと筋肉量が少ない人は基礎代謝も内臓消費代謝でカロリーを消費していたりしますので「食べてないのに痩せない」に陥りやすいんです。
カットするべきはカロリー?糖質?脂質?カットすべきは〇〇!
さて、食べる量を極端に減らすと内臓代謝が下がり基礎代謝も下がってくるとお話したので食事量はカットすべきではないと何となくわかったのではないでしょうか。
(普段食べている量が明らかに多い場合は量はカットした方が良いですよ)
食事量は変えなくてもダイエットのために食事内容を変えなければいけないのですが、ここで気を付けて欲しいのが
特定の栄養素を極端に減らす、増やすということは避けた方が良いということ。
例えば炭水化物は摂らないとか炭水化物の代わりに低脂質のタンパク質を摂ってタンパク質摂取量を増やすとか。
栄養素というのは体内で互いに作用しあって消化吸収代謝を行います。
糖質制限ブームで糖質を摂らないようにしている人もいますが、糖質はタンパク質の代謝に必要な栄養素です。
タンパク質の代謝や分解に必要な糖質が足りなければ、タンパク質を糖質の代わりにたくさん摂っても消化吸収が思うように進まないんですよね。
これは私の体験談ですが、私も糖質制限に2か月ほどチャレンジしたことがあります。
体重は1~2㎏減りましたがそれ以上は減らず、便通の回数が明らかに減りました。
糖質制限する前は毎日快便の健康体だったのが、糖質制限を始めて便通が3日に1回に激減。
糖質は制限しましたが食事量自体は減らしていませんから排便の回数が減った分、体に色々溜め込んでいる状態なのでその分体重は減らないんでしょうね。
糖質制限をやめた途端、毎日快便に戻りましたから私の体にとって糖質は排便のためにもある程度の糖質量は必要なものだということを実感しました(^^;)
栄養素は互いに作用しあうもの。
どれかを極端にカットし、どれかを極端に摂取するというのは栄養素の相互作用に影響を及ぼすのでお勧めしません。
カットするとしたらカロリー。
女性なら1日1400㎉、男性なら1600㎉を目安にオーバーする分をカットしてください。
この1日のカロリー範囲内で、糖質脂質タンパク質食物繊維ビタミンミネラルを1回の食事ごとに網羅してください。
朝はスムージーだけとか夜は炭水化物抜きとか1回の食事内で栄養素が偏るような食事の仕方は避けましょう。
一汁三菜を意識すると自然と栄養素は網羅出来ますよ。
ダイエットのおすすめ食品、食材ばかりで食事を作っても痩せない理由
以前、ダイエット指導で「朝ご飯は通勤中の車の中で食べる」という方がいました。
当然「基本的に家で朝ご飯を食べれるように努力してください。」と指導しましたが、どうしても時間が取れずに車内で朝ご飯を摂ることがあるならということで
「ミックスサンドなどのサンドイッチの方が炭水化物、タンパク質、野菜が入っていたりするので、おにぎりよりもサンドイッチの方が良いかもしれません。」
とアドバイスしました。
私は自宅でバランスの良い朝ご飯を食べるのが前提ですが、どうしても車内になる時の対処法としてアドバイスしたつもりだったのですが、このお客様の中では
「朝ご飯は栄養バランスが取りやすいミックスサンドが良い。ミックスサンドなら車内朝ご飯でも良い。」
と変換されてしまったようで、朝ご飯の報告写真はコンビニのミックスサンドとコーヒーばかりになってしまいました。
ちがう、そうじゃない。
頑張って朝ご飯は自宅で食べるようにしましょうと言っても「ミックスサンドがダイエットに良いんでしょ。コレなら車の中で食べられるし。」という心理が働いていたのか朝ご飯の食事報告はミックスサンドばかりでした。
ミックスサンドは確かに色々な食材が入っていますが、毎回ミックスサンドになると
ミックスサンドで使われている食材の栄養素ばかりに偏ってくるんです。
ミックスサンドに使われていない栄養素は不足します。
このお客様に「ミックスサンドがダイエットに良いというわけではない」ということを再度説明した時に分かったのですが
このお客様は
「朝ご飯のダイエット定番メニューを決めてそれを続ければ痩せる」
と思い込んでいました。
朝ご飯に限らず
朝はこれ、昼はこれ、夜はこれ
(例えば朝はミックスサンドとコーヒー、昼は春雨ヌードル、夜は鯖缶とブロッコリーなど)
とダイエットに良いと言われるメニューを固定したかったと。
そう、メニューを決めてしまえば楽なんですよね。
「こちらが毎日この食材を摂ってください、この栄養素を多めに入れてくださいと言ってもなかなか食事内容が改善しなかったのは、パターン化しようとしてるのにパターンのイレギュラーの食材を食べてくださいって言ってたからか。」
とやっと腑に落ちました。
当然ですがこのお客様、食事内容が改善されないうちは全然痩せなかったんです。
BMI(体格指数:22が標準、25以上は肥満判定)25以上の方で、1日の食事量も多くないはずだから普通に考えれば
1ヶ月もあれば2~3㎏は余裕で減るだろうと思えますが、食事が改善されないうちは1か月で1㎏も落ちませんでした。落ちてもすぐに戻ったり。
ダイエットに良いと言われている食材や食品を活用するのは良いのですが
そればかりになるとその食材や食品では摂れない他の栄養素が不足します。
栄養素が不足するとどうなるんでしたっけ?
栄養素は相互作用したいのに、不足している栄養素が出てくると??
そう消化吸収代謝が鈍くなります。
すると内臓代謝も下がり基礎代謝も下がり消費カロリーが下がります。
ダイエットにおススメの食材や食品を使うのは悪くありません。むしろ合理的だったりしますが、それだけにならないようにしましょう。
ダイエットを考えているなら食事にコレが揃っているかが重要
今までの話で「内臓代謝」という言葉が何度も出てきていますが、食事コントロールでダイエットするなら
いかに内臓代謝を活かすかがダイエットの肝になってくると思います。
内臓代謝を上げるにはなるべく多くの栄養素を一回の食事ごとに摂ることが重要です。
かといって多すぎる食材は量もカロリーも過多になる可能性も。
なので栄養価の高い食材を意識して摂ることが必要となってきます。
栄養価が高いものは視覚的にわかりやすかったりします。
それはズバリ、色が濃いものだから。
緑黄色野菜や赤身の肉や魚がそれにあたります。
1回の食事で緑黄色野菜や赤身にの肉や魚がきちんと揃っているか
これをまず意識しましょう!
あなたの現状に合ったダイエット食とは
まずはダイエット前の食事を振り返る
ダイエットを意識する前はどんな食事をしていたのかを大まかに次の項目で振り返ってみてください。
1.食事量(いつも満腹まで食べていないか)
2.栄養バランス(炭水化物に対して野菜やタンパク質が少な過ぎないか、油分が多すぎていないか)
3.間食の度合い
ダイエット指導をしていると、栄養バランスがそこまで崩れている人はそうそういません。
ネックになっているのは大体食事量と間食の度合いが大半です。
栄養バランスがそこまで崩れていないのならすべきことは・・・
腹八分目に抑える
これに尽きます!
ただしこの腹八分目に抑えるということが栄養バランスを取るということよりも意外と難しいんですね(^^;)
「もうちょっと食べたいな」
と思うところで食事を終えるのが理想ですが、もうちょっと食べたいなに負けて
腹九分目、満腹までついつい食べてしまうんです。
みなさん、炭水化物を抜くとか油を使わないとか極端なセーブは出来る人多いんですが、腹八分目で抑えるという絶妙なセーブは苦手なんですよね。
ダイエット指導で栄養バランスが大概取れているお客様に腹八分目をとにかく実行しましょうと指導したら
今までの炭水化物抜きダイエットや置き換えダイエット以上に結果が出たというお客様が圧倒的に多く
腹八分目って本当にダイエットに効果あるんだ・・・(;゚Д゚)
と私自身何度も驚いてます。
食べる量をセーブしているのに痩せないのなら
少ない食事量の中でも栄養が偏ってないかチェックしましょう。
食事量を少なく抑えようとすると、品数が少なくなり、使われている食材の数が少なすぎてしまうパターンが多いです。
内臓代謝も下がってきている可能性もありますので、量よりも一汁三菜を意識して品目を摂ることを意識しましょう。
いろんなタンパク質を摂りましょう
ダイエット中のタンパク質というと
鶏ささみ、鶏むね肉、豆腐、サバの水煮
など低カロリーのものを選びがちですが、豚肉や牛肉、青魚、赤身や白身の魚さまざまなタンパク質を摂りましょう!
タンパク質もみんな同じ栄養素構成ではないので、様々なタンパク質でより多くの栄養素を摂る方が内臓代謝を活発にできますよ!
いかがでしたか?
今まで実際にダイエット指導してきて実感した食事指導とその結果をもとに今回の記事を書かせていただきました。
「それでも痩せないんです。」
という方はぜひご相談ください。
LINE@は主に予約受付メッセージが多いですが、本当にお困りでしたらダイエット相談もお寄せください。
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