こんにちは。
今日の朝刊で「タイのプミポン国王死去」の訃報を読みました。
タイは10年前にタイ古式マッサージの勉強で計3か月ほど滞在した馴染み深い国。
タイ式の先生だった男性からも「タイの国王はタイ人のお父さんみたいな感じですごく尊敬している。」と言う話を聞きました。タイの至る所で国民が国王を慕い、愛されているのを感じました。
タイの偉大なるプミポン国王のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
タイ古式マッサージを習いに行ってもう10年経つんだなあ・・・。
タイ古式マッサージの認定証の写真・・・10年前の私か。認定証は人様に見せることはないから良いんだけどね。
それに、日本は整体、エステなどのリラクゼーションって公的資格ってないからどこかのスクールで認定証もらってもそのスクール系統のお店じゃないと認定証なんて意味ないんですよね・・・。
資格で思い出しましたが、たまにお客様から
「整体、接骨、整骨、整形、鍼灸、指圧、マッサージ、按摩って資格的にどう違うの？？」
と言う質問を受けます。
お答えする前に
上記で一つだけ仲間外れがあります。どれでしょう？
チッチッチッチッチッチ・・・
どうです？
分かりました？？
正解は
整体です。
整体のみ資格は必要ではありません。どこかの学校やセミナー、講習会に行ったわけでもなく、どこかのお店で修行したことがない人でも「整体師です。」と言えば整体師です。
他の接骨、整骨、整形、鍼灸、指圧、マッサージ、按摩はすべて国家資格が必要です。
整形＝医師免許
接骨、整骨＝柔道整復師免許
鍼灸＝鍼灸師免許
指圧、按摩、マッサージ＝按摩マッサージ指圧師免許
ですから、『接骨、整骨、整形、鍼灸、按摩マッサージ指圧』の文字が入った看板を掲げられるのは国家資格を持っていますという証拠です。
そしてこれらは保険適応することが出来ます。鍼灸、按摩マッサージ指圧は保険適応外のイメージが強いですが、医師から「この患者さんの疾患の治療に必要です。」という同意書が得られる場合は保険が利きます。
では、患者さん視点でそれぞれの違いを。
整形＝整形外科です。病院です。骨折、脱臼、捻挫、関節の痛み、筋肉の痛みなど体の運動器(筋、腱、関節)に関わる疾患を診てくれます。レントゲンやMRI、CTなどの検査設備があり、注射や薬などの出してくれます。リハビリ科を併設しているところも多く、そこでマッサージやストレッチ、電気治療などもしてくれたりします。保険が利くので、初診料、検査料が入って数千円程度＋薬代。検査で料金がかかるので、診察だけなら千円前後、2回目以降なら数百円で済んだりします。
接骨、整骨＝骨接ぎです。骨折、脱臼などの応急処置(折れた骨や外れた骨を元の位置に戻して固定)をしたり、捻挫の治療など整形と同様運動器に関わる診療をしてくれます。骨折や脱臼の場合は応急処置で接骨院、整骨院に行っても後日整形外科での受診を勧められます。レントゲンやMRI、CTなどの検査設備はありませんから。注射、薬などは出ません。施術は手技療法(マッサージやストレッチなど)や電気治療などが主体です。初診料が入る場合は千円超すこともありますが、2回目以降だと3割負担でも千円以下でおさまることがほとんどです。
鍼灸＝鍼を刺したりお灸をして体の不調を改善していきます。東洋医学で西洋医学のような根拠を示すのが難しかったり、すぐに改善を感じられる人もいれば、あまりよくなったのかわからないという人もいます。保険適応を謳っている院は少なく、自費診療が大半です。値段の相場は自費診療の場合は1時間5千円～7千円くらいでしょうか。場所によってはこれに初診料がいくらか(大体2千円くらい)つくそうです。
按摩マッサージ指圧＝治療と言うよりも、つかれやだるさ、慢性的な腰痛肩こりを揉んだりさすったりしてほぐしてくれます。揉む、ほぐすという物理的な施術なので鍼灸よりもリフレッシュ感を感じる方が多いです。値段の相場は鍼灸とほぼ一緒くらいです。
「マッサージ」と言う言葉はお客様に一番伝わりやすい言葉なので、資格を持ってない人でも「マッサージ」と言う言葉はよく使いますし、問題はありませんが、看板など公的広告で使うのは問題です。なので、「マッサージ院」や「マッサージサロン」「マッサージ屋」って意外と見かけないと思います。代わりに見かけるのは「リラクゼーション」「ボディケア」「ボディトリートメント」「リンパケア」です。ここら辺なら無資格でも使って良い言葉なので。
でも、リラクゼーションやボディケアという看板だからと言って、体について何も知らないでやっているところは少ないと思います。資格がなくても独学で有資格者以上の知識、経験を積んでいる人もゴロゴロいますから。
それに私のように国家資格を持っていてもリラクゼーション系のお店をやっている人もたくさんいます。
お店を選ぶ際に「国家資格を持っていると安心」と一つの基準にはなりますが、最終的には先生やセラピストの技術、人柄、お客様との相性が重要ですね。
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